「 | クリスマスの奇跡!」 |
「 | サンタさん・・・・・・?」 |
「 | ここは、森と湖の国。」 |
「 | 初ライブは大成功!」 |
「 | わたしのそら。」 |
パリに着きました。
アルベールおじいちゃんとエレーヌおばあちゃんに会うのは、
とってもひさしぶりです。
ふたりが暮らすおうちのリビングには、
大きな白いソファーとひとりがけの赤いソファーがあります。
白いソファーは、おじいちゃんとおばあちゃんの特等席。
ふたり並んでお茶をしたり、本を読んだりするそうです。
赤いソファーは、子どものころのパパの席。
ひじかけにのこる茶色のシミは、
パパが昔こぼしたジャムのシミなんだって。
今日から、この赤いソファーが私の特等席になりました。
「リカちゃん、日本からここまでよくひとりで来れたわね」。
赤いソファーに座りながら、
おじいちゃんとおばあちゃんが呼んでくれる
“リカちゃん”というやさしいひびきに、ちょっぴり涙がでました。
だって、パリにも私の席があって、
やさしい家族がいるって思えたんだもん。
おじいちゃん、おばあちゃん、
昨日までの不安は、ふきとんじゃいました。ありがとう。
これから、私、すてきなレディーになるためにがんばります。