「 | クリスマスの奇跡!」 |
「 | サンタさん・・・・・・?」 |
「 | ここは、森と湖の国。」 |
「 | 初ライブは大成功!」 |
「 | わたしのそら。」 |
「これから行くのは、おじいちゃんとおばあちゃんの
とっておきの場所よ」。
おばあちゃんがウインクして連れて行ってくれたのは、
セーヌ川にかかるアレクサンドル3世橋。
パリでいちばん美しいといわれている橋だそうです。
ずらりと並んだランプは、
まるでおとぎの世界から飛び出した、お城のランプのよう。
急に無口になったおじいちゃんの顔をのぞくと、
ちょっとほっぺたが赤いことに気づきました。
「どうしたの?」って聞いたら、
おばあちゃんが、
「ここはおじいちゃんがおばあちゃんにプロポーズしてくれた場所なのよ」
と、こっそり教えてくれました。
しかも、その時、おばあちゃんが着ていたのは、
私とおなじ赤いコートだったそうです。
プロポーズのことばをたずねてみると、
おばあちゃんは「ナイショ」と言って、もう一回、ウインク。
ふたりだけのヒミツなんて、すてきね!
ふりかえると、
赤いコートを着た若いおばあちゃんと
テレている若いおじいちゃんが見えた気がしました。