5月の太陽にてらされて、
パリの街はキラキラとかがやきはじめました。
サマータイムがはじまって1ヵ月。
パリジェンヌたちはヴァカンスの計画に夢中のようです。
サマータイムは、国中ぜんぶが
時計の針を1時間早くすること。
ふしぎだけど、太陽が出ている時間が長いから、
おとなも子どももゆったり過ごせるのね。
さて、今日はメトロに乗って、パリの街を大冒険。
写真はなんと、地下鉄の入り口です。
パリのメトロを示す柱や入り口は、とってもすてき。
植物のツタのようななだらかな曲線を描く
アールヌーヴォー調のかざりが多く、
作られた時代ごとにデザインがちがうんですって!
街並みにとけ込んでいて、それは本当に美しくみえます。
写真は、伝説の建築家エクトール・ギマールという人の作品。
モンマルトルの玄関口「アベス駅」が、
パリでいちばんすてきな気がして、私は大好きです。
〈フランスのプチ情報〉
○ヴァカンス……フランス流の夏休み。6月には、街中がソワソワします。
およそ1ヵ月のあいだ、必ずどこかに出かけて、長期滞在するのが習慣です。
フランスでは、「今年のヴァカンスはどこへ?」がごあいさつ。
聞かれたら、「あなたは?」と聞きかえして、
相手のじまん話を聞いてあげるのが礼儀なんだって。
○メトロ……パリの地下鉄。1号線から14号線まで、14の路線があるのよ。
○アール・ヌーヴォー……19世紀末ヨーロッパの曲線や植物のもようを取り入れたデザイン。