「 | クリスマスの奇跡!」 |
「 | サンタさん・・・・・・?」 |
「 | ここは、森と湖の国。」 |
「 | 初ライブは大成功!」 |
「 | わたしのそら。」 |
みて!みて! お姫様みたいでしょ?
このプリンセスカールが気に入っています。
今日、デビュタント・パーティーにいっしょに出席するマリアちゃんが、
私のためにヘアアレンジをしてくれたのです。
華やかなシャンデリアにやわらかな光がともり、
オーケストラの生演奏による音楽がかなでられると、
そこは夢にまでみた舞踏会(ぶとうかい)。
マリアちゃんとドキドキしながら並んでいると、
私たちの前にふたりの王子様みたいな男の子があらわれて、
ダンスにさそってくれました。
すいこまれそうな深く青い瞳に、サラサラの金色の髪。
大きな手は、やさしく私の手をつつみ、
私がステップをまちがえても、ちゃんとリードしてくれます。
曲がワルツに変わると、
王子様が「またお会いできますか?」と耳うちしてくれました。
パリがくれた、夢のような時間。 あこがれの社交界デビューと、名前も聞けなかった王子様。 私は、あの王子様に、 またお会いできる日がくるのでしょうか。 |