今日はとびきりのおしゃれをして、
スカラ座にオペラを見に行きました。
だって、今日の演奏を指揮するのは、私のパパ。
公演前に待ち合わせしたスカラ広場に、パパは白のスーツであらわれました。
私はイタリア流に「チャオ!」とごあいさつ。
パパは「リカ、元気にしてたかい?」と、やさしく頭をなでてくれたの。
私はパパに「がんばってね!」と伝えて、会場に入りました。
静まりかえった場内に、流れだすオーケストラと歌声。
言葉はまったくわからないけれど、歌で人の気持ちがわかるなんて、はじめてです。
ソプラノ歌手のアリアは、
本当にかなしそうな声で胸がしめつけられました。
オペラは、言葉をこえて、心にとどくのかもしれません。
華やかなフィナーレがおわり、パパが指揮棒をおくと、
一瞬、静まりかえった場内は、
次の瞬間、拍手と「ブラーヴォ!」というたくさんの歓声につつまれました。
私も、立ち上がって「ブラーヴォ!最高!」とさけんだのよ。
指揮をするパパも、とってもすてき!
ママがパパのこと、好きになったのがわかるわ。
〈オペラ講座〉
オペラとは、オーケストラのばんそうにあわせて、
オペラ歌手が演技をしながら、せりふを歌ってすすむ、おしばい。
ミュージカルとはちがって、ダンスはほとんど踊らないのよ。
ひとりの役者だけで歌うことをソロ、
とくに聞かせどころになる曲をアリアというそうです。
今日のアリアも心がこもっていて、少し泣けちゃった。
オペラでは、演じる役が、声の高さでわけられているんですって。
〈さらに、オペラ歌手の呼び方も!〉
男のオペラ歌手 → 声が低い順にバス、バスバリトン、バリトン、テノール、
カウンターテノール
女のオペラ歌手 → 声が低い順にコントラルト、メゾソプラノ、ソプラノ
私の声は、どれになるのかな?
スカラ座の前で、パパに写真をとってもらいました。
リカのお気に入りの1枚です。