「 | クリスマスの奇跡!」 |
「 | サンタさん・・・・・・?」 |
「 | ここは、森と湖の国。」 |
「 | 初ライブは大成功!」 |
「 | わたしのそら。」 |
「ホオマーカウカウ(準備をしなさい)」
というクムフラ(フラダンスの先生)の合図に
「アエ(はい、準備できてます)」と返事をする私。
そして、深い緑の森にひびく、私のお祈りの声。
フラダンスでは、練習する場所に入る前、
「これから踊ります。よろしくおねがいします」と、
神様に“オリ”という祈りをささげます。
オリは、神様と人をつなぐコミュニケーション。
踊っているときの祈りは、“チャント”というそうです。
今日、私がチャレンジするのは、カヒコという古典フラ。
日本でよく見るフラとはちがって、とっても力強い動き。
フラをはじめる前に、クムフラに、
「フラを踊るとき、あなたは“かたりべ”となるのです。
ストーリーの意味を知り、理解しなければフラとはいえません」、
と教えられました。
フラは、文字を持たなかった古代ハワイアンが、
子孫にハワイの歴史や文化を伝えるために生まれたものなんですって。
練習がはじまると、
あたりにはクムフラのとなえるチャントとパフというたいこのリズム、
私がフラを踊る足音だけが聞こえてきます。
フラを踊っていたら、すがすがしい緑の香りが
私の中に流れ込んできて、
私も自然の一部なんだと思えてきました。
こうやって、古代のハワイアンもフラを踊ったのかな。
私も、物語を伝えられたのかな。
〈私が踊ったのは、“カヒコ”というフラです!〉
○カヒコ・・・・・・フラ本来のかたちをのこす、神聖(しんせい)なフラ。
ひょうたんで作ったイプやヤシの木の幹をくりぬいてサメの皮をはった
パフというたいこでリズムをとりながら、チャントにあわせて力強く踊ります。
落ち着いた色のシンプルな衣装(いしょう)を身につけるのよ。
○アウアナ・・・・・・ギターやウクレレにあわせて踊る、現代風のフラ。
チャントや現代の詩に曲をつけたメレ(歌)でゆうがに踊ります。
はなやかなムームードレスを着て、色とりどりのレイをかけるのよ。
パキスタキス・ルテアというお花が、
私を見守っていました。
オオゴチョウというお花と、
いっしょに祈りをささげました。
ヘリコニア・フミリスというお花と、
いっしょに踊りました。