アメリカでいちばん美しい海があると聞いて、
アラモアナセンターから“カイルア─シーライフパーク”のバスで
カイルア・ビーチ・パークに向かいました。
ダウンタウンを通りすぎたバスは、パリ・ハイウェイへ。
とうげにさしかかると、遠くに青い青いラニカイの海も見えたのよ!
カイルアロードとワナアオロードの交差点のバス停で降りると、海の香り。
しばらくのどかな街並みの中を歩いていくと、
住宅街の細い路地の向こうに、
赤やオレンジのきれいな羽のようなウィンドサーフィンをうかべた、
エメラルドグリーンの海が見えてきました。
海の色って、ふしぎ。
とうめいなのに、遠くからみると、海には色がついています。
空が泣いているような雨の日には、
少し落ちこんだ色に見えるし、
生まれたてのまっ赤な朝焼けには、
赤いお花を一面に咲かせているみたい。
今日にさようならをする夕暮れは、
同じ色にそまった波が手をふっているように見えるの。
すべて空と相談したような、すてきな色。
空と海は、まるでなんでもわかりあえる親友みたい。
そんな色を、ぜんぶ、手のひらですくえたらいいのに。
〈カイルアは、全米ベストビーチにえらばれました!〉
アメリカでは、ドクタービーチと呼ばれている大学の先生が、
ビーチのランキングをつけて、毎年発表しています。
カイルア・ビーチ・パークは、1998年に優勝しているのよ。
でも、いちど優勝すると、もうランキングにのらないんですって。
ビーチの世界もきびしいのね。
オアフ島では、ほかにもラニカイ・ビーチやハナウマ湾が
全米ベストビーチに選ばれているそうです。
ハナウマ湾は、2004年に優勝した
オアフ島の海洋生物保護区(かいようせいぶつほごく)。
サンゴとカラフルなお魚がいっぱいの
シュノーケリング・スポット。