パパが「すてきな宝石を見せてあげよう」と言うので、
家族みんなで車に乗って、ゴー!
でも、パパったら、道に迷っちゃって大変。
宝石のある場所へと向かうせまい道は、
急な坂やカーブの連続!
まるで、本当に宝探しに行くみたい!ドキドキ!
そして、着いたのは、タンタラスの丘。
目の前には、ダイヤモンドヘッド(山の名前です)と
ワイキキの街並みが見わたせる、
パノラマビューがひろがっています。
パパの言ってた宝石って、ダイヤモンドヘッドのことなのかと思って、
「ダイヤモンドヘッドって、本物のダイヤモンドなの?」って聞いたら、
ママが「ちがうわよ、リカちゃん」って笑うの。
日がかたむくにつれて、ポツポツと街のあかりがともりだし、
空にはブルーとパープルがとけあったカーテンがかけられていくみたい。
太陽が沈むと、海の向こうが燃えるように赤くそまっていきました。
そして、やってきた夜。
キラキラとかがやきだす、海辺のホテルやマノアの街!
「宝石って、これのこと?」と聞くと、
パリでおばあちゃんがしていたように、パパがウインクするのが見えました。
オレンジ色にかがやく街のあかりは、
まるで地上にちりばめられた宝石のようです!
ほほをやさしくなでる夜風も、とっても気持ちいい。
いつのまにかみつごちゃんたちは、ねむっちゃったみたい。
パパ、今日はすてきな宝石をありがとう。