牛を連れて放牧に行くというカニンケくんについて歩いて、4時間。
「バド フィカ?(まだ着かない?)」と聞いても
ずっと「バド キドゴ(まだもう少し)」ばかり・・・・・・。
すずしいマサイ・マラでも、赤道直下の太陽はきつくて、
肌をじりじりと焼いていきます。
気を抜くと、置いてけぼりにされちゃう!
待って!!!!!
と、そのとき、短い草に足をとられて、ころんでしまいました。
するとカニンケくんが
「アーユー オーケー?(大丈夫?)」と手を差しのべてくれたの。
カニンケくんの手をとりながら、「なんで英語が話せるの?」と聞いたら、
「学校に行ってる」と言って、遠くを指さしたの。
そこには、茶色の牛がたくさん!
先にエサ場に来ていたモラン(マサイの戦士)が手をふるのが見えます。
「マサイのなかには、大学に行く人もいる。君と変わらないさ」と
カニンケくんは言いました。
でも、カニンケくん。
私とあなたは、いっしょの部分もあるけれど、
いっしょじゃないところもあるよ。
だって、4時間は、やっぱり遠いもん!!
P.S.
カニンケくんにマサイ村にある学校に招待されました!
どんなところなんだろう???
〈マサイに道を聞くときは、気をつけて!〉
マサイ族に道を聞くときは注意が必要だそうです。
「すぐそこだよ」と言われて、
100km先だったなんてエピソードもあるんだって。
毎日、牛やヤギをつれてサバンナ中を歩き回っているマサイ族に
100kmは近いうち、ということでしょうか。
カニンケと歩いている途中に見つけたアカシアの木。
アフリカらしい風景でしょ?