ライオンとシマウマ、どっちが強いと思いますか?
たぶん1対1では、ライオンですよね。
じゃあ、ゾウとヌーは?
もちろん、1対1でケンカしたらゾウの方が勝つでしょう。
でも、動物の種族(しゅぞく)としては、
ライオンやゾウの方が弱いそうです。
たとえば、ある年にすごい日照りで草が少なくなって、
動物が10分の1に減ってしまったとします。
100万頭のシマウマが10万頭になってしまったとします。
でもそのせいで、ライオンの数が10分の1になったら?
ゾウが10分の1になったら?
たぶん、子孫を残していくことがむずかしくなるでしょう。
たしかに、人間が保護しなければならない動物は、
一見強そうな動物ばかりです。
「つよい動物は、つよいから少ない。
よわい動物は、よわいから多いんだ」。
ガイドのアタナスさんが言った言葉です。
自然はふしぎなバランスのもとにできているのだなあ、と思います。
そう思うと、こわそうなライオンやチーターも、
強いから安心して生きているのではなく、
いっしょうけんめい生きているのだなあと思えてきます。
あ!シマウマが……。
サバンナは弱肉強食の世界です。
シマウマの腸です。ライオンの食べ残しは、
ハイエナやジャッカルのごちそうになります。
しげみの中には、ライオンが!!
おなかいっぱいのようです。
少しはなれたところには、ハイエナが!
ごちそうにありつけるのか見守っています。
〈野生動物図鑑「ヌー」〉 |
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スワヒリ語で「ニュンブ」。
7月下旬から水を求めて、マサイ・マラにやってくるヌーの群れ。
はるか彼方(かなた)の水のにおいをかぎとれるほど、鼻がきくんですって。
ちなみに、「ヌー」と鳴くので、ヌーという名前がついたそうです。
〈野生動物図鑑「ハイエナ」〉 |
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スワヒリ語で「フィシィ」。
ライオンの食べ残しや、骨、動物の死がいを食べることから、
サバンナのそうじ屋さんともいわれているそうです。
もし、ハイエナがいなかったら、
サバンナは、どんどんよごれちゃうのかな。
でも、本当は狩りがとっても上手で、
ライオンがハイエナの獲物(えもの)をうばうこともあるそうよ。
〈野生動物図鑑「アフリカハゲコウ」〉 |
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スワヒリ語で「コンゴチ」。
ちょっと見た目がコワいコウノトリの仲間。
これも、サバンナをおそうじしている動物です。
頭がはげているのは、動物を食べるとき、
頭をつっこんでも羽毛が汚れないで、
清潔に保てるからなんだって。
ちなみに、大きさは1.5mくらい。
私よりも大きいのです!