上海(シャンハイ)は、アートも成長期。
濃いピンク色の建物の「田子坊(タコボウ)」と書かれた門をくぐると、
そこは上海のソーホーといわれる芸術の街です。
せまい路地には、古いレンガづくりの建物をいかした
アトリエやギャラリーがひしめきあっています。
歩いているだけで、私もアーティストのなかま入りしたみたい。
かざらない上海とアートがなかよく暮らしているようにも思えます。
気になる建物をみつけたので、さっそく入ってみることにしました。
「ニイハオ(こんにちは)」と出てきたのは、
若手アーティストのチャン(江)さん。
ひろい建物のなかには、
上海出身のアーティストたちの作品がかざられています。
シンプルな額(がく)にはめられた作品をひとつひとつ見ていると、
とてもしずかだけれど、
どこかエネルギッシュな気持ちがひめられているように思えました。
まるで、成長する姿と、昔ながらの姿を持っている上海みたい。
私は、アートにも、その街らしさがあるんだな、と思いました。
チャンさんは、
「成長する上海は、私たちアーティストにとって最高の街!
だから、上海から生まれるアートは最高の作品よ!」と言います。
アートも街といっしょに成長したりするのかな。
私の音楽や絵も、レディーになったら成長したりするのかな。
〈私がおとずれたギャラリーの紹介〉
Deke Erh Art Center(デカアー・アート・センター)とは、
上海のソーホーにあるサロン的スペース。
写真や絵にかこまれながら、ゆったりとコーヒーを飲んだり、
しずかに読書をしたりと、おとずれた人が思い思いに過ごしていました。