今日は、ママに教えてもらった呉服屋(ごふくや)さんに来ています。
せっかく京都に行くのなら、本物のきものを見て、
自分の目で選んで、きものを買ってきなさい、と言われたんです。
一見、ふつうのおうちのようなお店の奥へと通されました。
ゆったりした座敷(ざしき)には、美しい色・柄の長襦袢(ながじゅばん)や
モダンなきものが展示されていて、その大胆なデザインや色合わせに、
思わず、ため息が出ます。
はじめての呉服屋さんにドキドキしたけど、
お店の人は、私の好みや目的に合わせた品々を
蔵(くら)の奥からひとつひとつ運んできてくれました。
あざやかな赤地に大きく花ひらいたバラ、むらさきの地に大きなハギ、
色とりどりのもみじづくし・・・・・・。
絵巻物のように美しいきものをながめながら、
ふと、私の目にとまった一着のきもの。
大きななでしこ柄。青地に、やさしい甘さをふくんだ桃色。手仕事の技。
ひと目見ただけで、その美しさに魅入ってしまいました。
「京都では季節感をなによりも大事にします」。
こんなアドバイスからも、きまりごとを大切にする
京の人たちの心がうかがえます。
名呉服店で、品がよく、すてきなきものを探すことができました。
長い歴史につちかわれた京都には、日本の美しさがいっぱい。
今まで知らなかった日本を、もっともっと知りたいです。