急にふりだした雨。
雨にぬれると、いつもの風景がさらに濃くなるようです。
平安神宮で雨やどりをしていたら、「東京からおこしやしたんどすか?」と、
おばさんが“京ことば”を教えてくれました。
「おおきに」は、ありがとう。
「おはようお帰りやす」は、いってらっしゃい。
「これ おくない」は、これください。
「ほな さいなら」は、さようなら。
「おいでやす」は、はじめてのお客さんに言う、いらっしゃいませ。
「おこしやす」は、なじみのお客さんに言う、いらっしゃいませ。
使いわけがあったなんて、びっくりです!
また、おけいこごとで「まあ、おみごと」と言われたら、
「感心しました!」という最上級のほめことば。
その次は、「よろしおすな」。
「まあまあどすな」と言われたら・・・・・・平均点ではなくて、
「もっと勉強しなさい」という意味。
そして、「もうひとつどすな」と言われてしまったら、
「あと一歩」の意味じゃなくて「アカン!」という意味になるそうです。
む、む、むずかしい・・・・・・。
おばさんは、「はっきり言うよりは、はげみになるのとちがう?」と言ってました。
でも、いちばん大切なのは、
さりげなくほめて、さりげなく伝えることだそうです。
やわらかい京ことばのなかにひそむ
“人づきあいのコツ”を教わったような気がしました。
〈まだまだある京ことば〉
○ かんにん → かんべんしてください
○ これ なんぼ? → これ、いくらですか?
○ いや かなんわー → いやですよ
○ あかしまへん → だめです
○ いけずやわー → イジワルねー |
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〈時代祭がはじまります!〉
京都の10月は、時代祭の季節です。
京都御所(きょうとごしょ)から平安神宮までの道を、
歴史の教科書から飛び出したような行列がねり歩くんですって。
お祭りは10月22日。今からとっても楽しみです!