私がホームステイをしているジョーンズ家。
今日は、私の新しい家族を紹介します。
まずは、ホストマザーのヘレンさん。
ヘレンさんは、たくさんのハーブや季節のお花をお庭で育てています。
「私にとって、庭は、もうひとつのリビングルームよ」と言うヘレンさん。
その手には、使い込まれた大きなじょうろとドロのついたスコップ、
そして、たくさんのクロッカスの球根。
「今は、春の準備の時期なの」と、いそがしそうです。
次に、ホストファザーのロバートさん。
ロバートさんは、会社のお金の管理をチェックする会計士さんなんだって。
でも、若い頃は、ドラマー(ドラムを演奏する人)だったとか。
リビングルームには、使い込まれたドラムセット。
どんな音楽をやっていたんだろう?
そして、最後に紹介するのは、私の新しいおねえさんになったジェシカちゃん。
私よりふたつ年上の13才です。
ジェシカちゃんとは、まだあまり話せていません。
だって、ジェシカちゃんったら、すぐに自分の部屋にこもってしまうんだもん。
ロンドンのこととか、私が通う学校のこととか、
いっぱいいっぱい聞きたいのに!
明日こそ、チャンスを見つけて、たっくさん話をしてみたいです。
〈イギリス人は、みんな“ガーデナー”?〉
ホストマザーのヘレンさんをはじめ、
ロンドンの街の人たちは、みんなガーデニング(庭づくり)が大好き。
私がホームステイをしているジョーンズ家はもちろん、
ロンドンの多くのおうちのお庭は、“イングリッシュガーデン”と呼ばれています。
イングリッシュガーデンは2種類。
ひとつは、パステルカラーのお花やくだものの木、ハーブ、野菜を植えた
いなか風のコテージガーデン。
もうひとつは、なだらかな丘に森や池をつくり、そこに橋や家、
洞窟(どうくつ)などを置いた大きなランドスケープガーデン。
みんな、好きな花や木を植え、大切にお世話して、
お庭でお茶を楽しんだり、読書したりするんですって。