ロンドンに来て、はじめて晴れわたった空。
今日も空のおくでヒューヒューと風がなっているようです。
もうすぐやってくる冬を感じながら街を歩いていると、
とってもあざやかな赤い色が、次々と目に飛び込んできました。
たとえば、道ばたにあらわれる電話ボックスの赤。
突然、角を曲がってくるロンドンタクシーの赤。
ゆうゆうと通りすぎていくダブルデッカー(2階建てバス)の赤。
りりしいバッキンガム宮殿の兵隊さんの赤。
そして、ユニオン・フラッグの赤。
ロンドンの街には、赤い色がたくさん。
その赤は、寒さに丸くなった背中をピンとのばしてくれます。
私やマリアちゃん、ジェシカちゃんの中にある音楽への気持ち。
それも、はっとするような赤い色のはずです。
たくさんの音楽が生まれたロンドン。
きっと先輩たちの心のなかにも、
ロンドンの赤い色があったような気がします。
〈さようなら。ルートマスター〉
ロンドンバスといえば、開けっぱなしのドアから、
さっそうとレトロなダブルデッカーに乗り込むロンドンっ子。
このダブルデッカーは「ルートマスター」と呼ばれていたもので、
車掌(しゃしょう)さんもいっしょに乗っていたそうです。
ちなみに、私が写っている写真のバスは、ルートマスターです!
そのルートマスターもどんどんなくなり、今ではドアがきちんと閉まり、
運転手さんのみで運行している、新しいダブルデッカーになっているそうです。