今日はホストマザーのヘレンさんが
私とマリアちゃんをアフタヌーン・ティーに招待してくれました。
昨日、私は、マリアちゃんとジェシカちゃんに大切なことを伝えたばかり。
今週、私はロンドンをはなれます。
日本に帰る前に、ヘルシンキに行くことにしたんです。
マリアちゃんは涙ぐんで「そうなんだ」と言ってくれましたが、
ジェシカちゃんは、ただじっとうつむいていました。
ヘレンさんがティーポットにお湯をいれると、
湯気がふわっと空中にひろがり、紅茶の香りがただよいます。
私が「ジェシカちゃんは?」と聞くと、
ヘレンさんは白いふうとうをわたしてくれました。
『“親愛なるリカへ”
昨日はごめんね。
リカがいなくなるのがさびしくて、言葉が見つからなかったんだ。
リカ、前にオーロラが見たいって言ってたもんね。
サンタさんにも会えるといいね。おうえんしてるよ。
リカがロンドンに来てくれて本当にうれしかった。
ありがとう。またライブやろうね!
“ジェシカ”』
ジェシカちゃんらしい短い手紙。こんなこと直接言えばいいのに!
ジェシカちゃん。
私たちはずっと“ドーナッツ”のメンバー。
ずっとずっと友達だよ。
〈イギリス人とアフタヌーン・ティー講座〉
![写真](http://www.drill-inc.jp/tabiblog/images/photo/071203-2.gif)
悲しいこと、ショックなこと、うれしいこと。
イギリスでは、なにかあると「まずは紅茶を飲みなさい」と言われます。
それほど、イギリス人と紅茶の関係は深いのです。
イギリスの社交の場として使われていたアフタヌーン・ティー。
ただ紅茶を楽しめばいいわけではなく、正式なマナーや部屋の中のかざりつけ、
食器、花、会話など、いろいろと決まり事があるそうです。
正式なアフタヌーン・ティーでは、三段重ねのプレートにもられていて、
サンドイッチ、スコーン、ケーキの順に食べるそうよ。
サンドイッチの具はキュウリが多いみたい。
スコーンには、イチゴやブルーベリーなどのジャムと
生クリームよりもコクのあるクロテッドクリームをつけて食べます。
![写真](http://www.drill-inc.jp/tabiblog/images/photo/071203-3.gif)