「うわー!きれいなもよう!」。
フィンランドは、実は世界的なデザイン王国。
発想がとっても自由でおおらかで、
まるで布いっぱいに好きな絵を描いているみたいなの!
「木のもようだと思うでしょ?でも、よーく見て」。
テキスタイルデザイナーのハンナさんが私に話しかけてきました。
テキスタイルとは、布のこと。
言われたとおりに布をじっと見てみると・・・・・・あ、ビルがある!
私が声をあげると、
「デザインのヒントは、いつも大好きなこの街が与えてくれるのよ。
木々にかこまれたおうちで小鳥たちの歌声にめざめる朝も、
ビルにかこまれたオフィスでいそがしく働く昼も、どちらも大切な私の生活。
だから自然と都市のハーモニーがデザインのテーマなの」とハンナさん。
布をもう一度よく見てみると、このテキスタイルに描かれた木と建物は、
窓から見える景色だということに気づきました。
ハンナさんがいつも見ている日常の風景がデザインになるんですね!
じっと見ていると、街と緑のざわめきが聞こえてきそうです。
布にとじこめた、街のなかの緑のおもかげ。
それは、ヘルシンキの街そのものであり、ハンナさんの暮らしそのもの。
自然といっしょに生きてきたフィンランドの人たちだからこそ、
そんなほっとする日常を切り取ることができたのかな。
きびしい冬が長いからこそ、おうちの中での暮らしを楽しくする工夫が、
フィンランドの人たちの心をあたためているのかもしれません。
〈ヘルシンキで人気のフォーカスファブリック!〉
フォーカスファブリックとは、
4人の若手女性テキスタイルデザイナーからなるデザイン集団!
おなじ夢をおいかけて、今から2年前にテキスタイル会社を立ち上げたんだって。
お店の中は、自然と都会をモチーフにした布・布・布!
100%フィンランドで生産することにこだわった布を使って作られた商品は、
まきスカートやバッグのコレクションのほかに、
クッションやベッドカバーもあります。
もちろん、生地そのものを買うこともできるそうよ。
私も生地を買って、ママに新しいお部屋のカーテンを作ってもらおうっと。