生クリームをたっぷりデコレーションしたような木のおうち。
とんがった屋根は、まるで雪のぼうしをかぶっているみたい。
入り口では大きな大きな雪だるまが
「リカちゃん、いらっしゃい」と出むかえてくれているようでした。
ここは、サンタさんのオフィスがあるサンタクロース村。
ついに私は、サンタさんに会えるんです!
サンタさんに会えたら、毎年プレゼントを届けてくれてありがとうって伝えて、
あと、今年もプレゼントをくれますか?って聞いて、
それから、サンタさんはいくつですか?って聞くんだ!
それとそれと、たった1日でどうやって世界中をまわるのかと、
夏はなにをしているのかも聞いてみたいな!
しつもんは次々に出てきて、歩いている足もどんどん早足になっていきました。
そして、ついに、サンタオフィスのドアの前へ。
私は思いきってドアを開け、
「サンタさん、はじめまして。私は、日本の香山リカです。
毎年、プレゼントをありがとうございます。今年もプレゼントください!」
とペコリとおじぎをして、大きな声で言いました!
ところが、返事はなにもかえってきません。
おそるおそる顔をあげると、目の前の大きないすには、だれもすわっていなかったの。
部屋をぐるりと見わたしてみても、だれもいない。
すると、さんかくぼうしをかぶったトンットゥがやってきて、
「サンタさんは今、いませんよ」と教えてくれました。
せっかく会えると思ったのに・・・・・・。
☆☆☆ オーロラ日記 ☆☆☆
ユースホステルのおばさんといっしょに、オーロラを見ようと出かけました!
待っても待っても、出てこないオーロラ。
手も足も冷えきって、見るに見かねたおばさんに連れもどされてしまいました・・・・・・。
私は、本当にオーロラが見られるのでしょうか。
〈サンタクロース村って、どんなところ?〉
ロヴァニエミ中心街から北へ8キロ。
ちょうど北極線(ほっきょくせん)のさかいにあるサンタクロース村。
ここには、サンタさんの仕事部屋(本棚の本には、世界中の子どもたちの住所が
書かれているんだって!)、トンットゥたちがはたらくサンタクロース郵便局、
レストランやおみやげ屋さんもあるのよ。
また、インフォメーションでは、北極圏に入ったという証明書ももらえるそうです。
なんと、運がよければ、サンタさんに会えるんだって!!!!!
私も気を取り直して、サンタクロース郵便局でクリスマスの切手を買って、
家族のみんな、日本のお友達、マリアちゃん、ジェシカちゃんに
クリスマスカードを出すことにしました。
みんな、よろこんでくれるかな。
雪だるまやツリーにも出身があるのかな・・・・・・?
空を切る一直線の青い光は、北極圏(ほっきょくけん)の入り口だよ!
世界各地の子どもたちから送られたサンタさんへのお手紙。
みんな、どんなプレゼントをおねだりしてるのかな?
世界の各都市の方向を教えてくれる矢印。
あ、東京はあっちみたい!サンタさん、道にまよわないでね!