寒いよ。パパ、ママ。
寒いよ。たすけて。
さっきまで見えていた街の光が遠くにかすんで、もう見えなくなってしまいました。
雪と風はますます強くなり、私のほっぺたやかみの毛に矢のようにささりました。
あたり一面はまっ白になって、もう一歩も前へ進めません・・・・・・。
こわい。ほっぺたがいたい。
まつげもこおっているみたい。
息をすいこむと、胸が冷たくなっていたいの。
どうしよう、どうしよう!!!
さっきまであらしのようにふいていた雪と風がいっしゅん弱くなりました。
でも私はどっちに進めばいいのか、わからなくなってしまったの・・・・・・。
私は、今、どこにいるの?
帰り道は、どっち?
オーロラなんて見に行くんじゃなかった。
ユースホステルのみんなにも、今日は天気があれるからと、
あんなにとめられていたのに・・・・・・。
みんなみんな、ごめんなさい。
サンタさん、私はわるい子です。
みんながとめるのもきかないで、森でまよってしまうなんて・・・・・・。