クン、クンクンクン・・・・・・。
耳もとをくすぐられて目をさますと、大きな犬が私の顔をじっと見ています。
きゃっ!と、とびおきると、おじいさんが犬をなでながら、
「おじょうさん、目がさめたかい?
このルドルフが君を見つけてくれたんだよ」と教えてくれました。
「ありがとう。ワンちゃん」。
私がそう言うと、おじいさんはあたたかいスープをさしだしてくれました。
ゴツゴツした大きな手。まっ白でふさふさしたおひげ。
私は、「おじいさんは、どなた?」って聞いてみました。
だけどおじいさんはにっこり笑って
「オーロラを見に来たのかい?」と、私にたずねました。
私がこくんとうなずくと、
「でも、オーロラをまだ一度も見ることができないんだね」と、
ほほえんでくれました。
おじいさん、なんでオーロラのこと、わかったの?
もしかして、おじいさんが・・・・・・!