星がこぼれおちてきそうな夜空。
まっ白な平原をほんのりてらす月の光。
雪のぼうしをかぶった森の木々をゆらす風もなく、
あたりはしんとしずまりかえっていました。
深い雪に足をとられながら、やっと丘の上につくと、おじいさんが
「クリスマスにはちょっと早いが、
がんばってきたリカちゃんにプレゼントをあげよう!」と空を見上げました。
すると山の向こうから音もなくグリーンの光が少しずつ動きだし、
あっという間に空いっぱいに、おどりだしたのです。
すごいすごいすごいすごい!すごーーーーーーーーーーーーーーいっ!
これがオーロラ!
私は時間がたつのも忘れて、ながめていました。
その間も、オーロラは夜空をしずかにゆっくりとただよい、
宇宙の風にふかれているようです。
マリアちゃん、ジェシカちゃん、見て!
これがオーロラです。
私、旅をして本当によかった!
だって、こんなすてきな奇跡(きせき)に出会えたんだもん!